株式売買の注文方法。指値、成行、逆指値、寄指、引成、IFDO、トレールなど

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株式の売買やFXで注文をする場合、証券会社によっていろいろな注文方法が準備されています。

いろいろな注文方法を適切に使うことで、チャンスをモノにすることやリスク管理が出来ますのでパフォーマンスの向上が期待できます。

特に、私のように市場を常に監視できるわけではないケースでは重要になります。

もちろんうまく使えないと俗にいう損切貧乏といったように逆にパフォーマンスを下げてしまう可能性もありますが。。。

また、自分では行わなくてもこういう注文方法があると知っていると値動きの予測に役立ちます。

日々の値動きの中の節目となる価格周辺では、その金額になった時に買うとか損切りするといったような注文が集まりやすくなります。

このように他の市場参加者の注文の状況などを予測することが、値動き自体の予測につながることがあるわけです。

ですので、さまざまな注文方法を使いこなせるのが理想ではありますが、どのような注文方法があるのかを知っておくだけでも価値はあると思います。

以下で株式売買のいろいろな注文方法について記載しています。

株式売買の注文方法

それでは順を追って株式売買時の注文方法について紹介していきます。

基本は指値注文と成行注文

まず基本となるのは指値注文と成行注文です。

指値注文

指値(さしね)注文価格を指定して行う注文方法です。

買いの場合は指定した金額以下、売りの場合は指定した金額以上になって初めて注文が成立する注文方法です。

現在の価格より良い条件での約定を目指す注文方法ですが、指定した金額にならないと約定せずチャンスを逃してしまう可能性もあります。

成行注文

成行(なりゆき)注文は、価格を指定しない注文方法で、現在出ている買いまたは売りの注文の中で現在価格に近いものから即座に約定します。

すぐに約定させることが出来る反面、想定した値段より高い値段での買い注文や低い値段での売り注文が成立する可能性もあります。

その他の注文方法

指値注文や成行注文の他にも、いろいろな注文方法がございます。

これらの注文を使いこなすことで、リスクコントロールや相場の動きに合わせた売買が可能になります。

※証券会社によって名称や、扱いの有無に違いがあることがございます。

逆指値注文

逆指値(ぎゃくさしね)注文は、名前の通り通常の指値注文とは逆の売買予約が出来る方法です。

指定した金額まで上昇した場合に買い注文、指定した金額まで下降した場合に売り注文を出すことが可能な注文方法になります。

損切り、ロスカットの設定や利益確定の場面、または節目ブレイク時にチャンスを逃さないなどの場面で役立ちます。

特にマーケットから目を離さなくてはいけないことが多いプレイヤーには重宝される注文方法と言えるでしょう。

寄付、引け、寄成、寄指、引指、引成

これらは、前場や後場の寄付きや引けにのみ限定されるといった執行条件を付けた注文方法です。

例えば寄指は、寄付きのみで出される指値注文、引成は引けに出される成行注文になります。

指成(不成)

指成(さしなり)とは、場中では指値注文を出しておき、約定しないまま前場引け・大引けを迎えた場合には成行注文(引成)に切り替えて注文を出せる方法になります。

不成(ふなり)注文不出来引成とも言われます。

どうしても当日中(前場・後場)に買い付けたい場合や持ち越したくない場合などに、場中は有利な価格で待ち、約定しなければ引けで成行注文を出すことができる便利な注文方法です。

基本的に前場中に出した注文は前場引けで、後場で出した注文は大引けで処理されます。

また、引けでは成行注文に切り替わりますので約定率はかなり高くなりますが、ザラ場引けの場合などは約定できませんので注意が必要です。

IOC注文

IOCとは、Immediate or Cancel (即時もしくはキャンセル)の略です。

指定した価格か、より有利な価格で即時に約定したもの以外は、注文を残さずキャンセルするといった注文方法になります。

OCO注文

OCOとは、One Cancels the Other の略です。

新規注文時や決済時に、同時に指値(もしくは指成)と逆指値を指定しておいて片方が約定するともう片方の注文を自動でキャンセル出来る注文方法になります。

ツイン注文W指値などと呼ばれることもあります。

利益確定と損切りを同時に設定したり、指値買いと逆指値買いを設定することが出来ます。

IFD注文

IFD If Done(イフダン) のことで親注文である新規注文が約定した場合(IF)に同時にあらかじめ設定しておいた決済注文(子注文 Done)を発注することが出来る注文方法です。

親注文、子注文それぞれに上で記載の執行条件を指定したり、親注文からの値幅等で子注文を指定することが出来る証券会社もあります。

Uターン注文リバース注文とも呼ばれます。

IFDO注文

IFDO If Done +OCO のことでIFO注文と呼ばれることもあります。

親注文と、親注文が約定したら有効になる子注文をOCOで、同時に発注することが出来る注文方法です。

連続注文

連続注文とは、事前に2つ以上の注文を設定しておき1つ目の注文が約定したら2つ目の注文を発注することが出来る注文方法です。リレー注文とも言われます。

A銘柄の決済注文が約定したら、B銘柄に新規注文を出すといった注文の流れを指定することが出来る注文方法です。

トレール注文

トレール注文トレーリングストップといった注文方法があります。

トレイルとは追跡するという意味を持っています。

トレール注文やトレーリングストップとは、有利な価格への値動きを追尾して逆指値の価格を自動で修正していくことが可能な注文方法です。

例えば買いポジションの売り(決済)場面でいうと、高値の更新に合わせて逆指値を切り上げ高値から指定した幅の下落が起きたところで逆指値決済するといったことが可能になります。

株式売買の注文方法に関するページのまとめ

こちらのページでは、株式の売買におけるいろいろな注文方法について記載させていただきました。

一応株式売買を想定した内容です記載しておりますが、FXなどその他のトレードでも利用できるものも多くあります。

これらの注文方法を知り、上手く使いこなすことは、リスク管理や値動きの予測に役立ち、パフォーマンスの向上につながるはずです。

まずは内容を知り、実際に試しながら自分に合った注文方法や得意なトレードパターンを見つけていきましょう。

今回はここまでとなります。お読みいただき有難うございました。


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